数日前お客さんがお店の色々な作品(絵や彫塑)を見て「なんでこれがこんなにするの?高い!」と言っておられた。
ボクは「そうでしょう。高いでしょう」と心の中でつぶやいた。
逆に、「君の作品は安すぎる」との声も少なくない。
ボクは「そうでしょう。安いでしょう」と心の中でつぶやく。
安いか?高いか?実のところボクには分からない。
絵に対する価値観は様々だ。
なんせ人間が生きていくのに絶対必要なものではないのだから。
ある人から見れば一円の価値すらないこともあり得る。
同じくお金に対する意味も価値観もひとそれぞれ。
一万円はボクには大金だがそうじゃない人だっている。
ねえ、何十年もかけて支払わなければならない額の家や土地は安いの?高いの?
そもそもこの大地が誰かのものであるはずはないのに。
ブランドがついているだけで数十万円もするカバンは?
宝石と呼ばれる石のかけらは?
季節になれば袋一杯につめこまれて100円で売られるキュウリ達は?
都内のスーパーで3本198円のキュウリは?
有名人達の、政治家達の給料は?
音楽の、詩の、肥料の、植木の、車の、薬の、かつらの、、、、、
ボクたち日本人のほとんどは贅沢病だ。
モノの本当の価値など誰一人としてわかっちゃいない。
少なくともうちで扱っている作家さんやボクは誰一人お金に楽な生活はしていない。
そしてだれも大もうけしようとしてモノを作ってはいない。
ボクもモノの本当の値段はわからない。
まして絵やアート作品の値段など。
ボクら作家は出来れば作品に値段など付けたくない。
本当に欲しい人には差し上げたい。
そうでなきゃ物々交換が好ましい。
大金持ちはその人の思う価値観で何十倍でも支払ってもらいたい。
お金に生活に困っているならタダでもらって頂きたい。
そもそも何百万、何千万、何億もするような作品の値段などなインチキだ。
そんな価値がある分けない。
食うに困る人々が多く存在するこの世界で、
そんな値段が正当なはずはない。
どんなに有名だろうが関係ないのだ。
ボクの絵は安いのだろうか?高いのだろうか?